動画コンテンツ作成用ソフトウェアによる教材作成法

1.はじめに

情報インフラは日々進歩を重ね,発展しています。こうした中,教育においても情報活用が声高に聞かれるようになりました。また,e-ラーニングが脚光を浴びてきており,その教育利用については研究が始まったところです。

ここでは,Microsoft 社の Microsoft Producer for Microsoft Office PowerPoint 2003(以下 Producer と記す)を利用した教材開発方法を紹介します。

2.Producer とは

Producer は Microsoft PowerPoint(以下 PowerPoint と記す)のアドオンソフトウェアとして開発されました。この Producer は,PowerPoint と Microsoft Windows Media シリーズの技術を融合させ,スライドと映像・音楽を組み合わせた動画コンテンツを作成することができます。

3.Producer の入手方法

Producer は,次の Microsoft 社のWebページ上で無償提供されています。また,製品の概要等もこのWebページに記載されています。

4.システム要件

Producerを使用するには,次の要件を満たす必要があります。

コンポーネント 要件
コンピュータ及びプロセッサ 400MHz以上のプロセッサ搭載のパーソナルコンピュータ
メモリ 128MB以上のRAMを推奨
ハードディスク 2GBの空きハードディスク容量 (使用されるハードディスク容量は設定に応じて異なります)
OS Windows 2000 Professional (SP1) 以降
Windows XP Home Edition / Professional
プログラム PowerPoint 2003 または PowerPoint Version 2002
ディスプレイ Super VGA (800×600)以上の解像度のモニタ

Producer で作成したコンテンツは,Microsoft Windows と Apple Macintosh のどちらのOS上でも再生可能です。Producer で作成したプレゼンテーションを表示するには,次のOSとソフトウェアをインストールしたコンピュータを使用する必要があります。

Windows

1. OS
Windows 98 以降またはWindows NT 4.0 以降
2. Windows Media Player
Ver.7.0以降(注:6.4でも動作しますが,映像が表示されない場合もあります。)
3. ブラウザ
InternetExplorer 5.0 以降又は Netscape Navigator 7.0 以降

Macintosh

1. OS
Apple Mac OS X v 10.2 以降
2. Windows Media Player
Windows Media Player for Mac OS X
3. ブラウザ
Internet Explorer 5.2.2 (以降) for Mac

5.Producer による教材作成

プレゼンテーション作成ウィザード使うと,一連のプレゼンテーション作成作業を簡単に行え,短時間でプレゼンテーションを作成することができます。次に作成手順を簡単に紹介します。

(1) スライドや映像,音声ファイルなどの素材を準備します。

(2) Producer を起動し,素材をインポートします。

(3) 画面下側のタイムラインに,準備した素材ファイルを配置し,音声,映像とスライドのタイミングを調整します。

(4) 完成したら,「ファイル」の「プレゼンテーションの発行」から,ウィザードに従ってファイルを作成します。

Producer で作成した作品例です。

教材例「KNOPPIX の紹介」

また,Producer でプレゼンテーションを発行する場合,「対象となる視聴ユーザの接続速度」によって発行するサイズを指定する機能を持っています。なお,ファイルサイズはこの教材例のものです。

対象となる視聴ユーザの接続速度 ファイルサイズ
800kbpsでのローカル再生またはCDからの再生 13.4MB
300kbpsでの企業内LAN接続 5.6MB
150kbpsでのケーブル又はDSLモデム接続 3.2MB
100kbpsでのダイヤルアップモデム接続 2.4MB
56kbpsでのダイヤルアップモデム接続 1.7MB

6.おわりに

Producer は,今後注目されるであろう e-ラーニングを技術的にサポートするソフトウェアの一つです。今後,教育現場では,このようなソフトウェアを利用した教材開発が進むと予想されます。無償提供されていますので,是非手にとって体験し,教材開発を行ってみてください。