病弱・身体虚弱教育について
     指導の重点事項


○ 医療との連携を図り,健康状態の回復・改善に努める
 
教育環境は,医療施設に隣接されていることが多いです。教育活動が円滑に行われることを目標に,医療と連携を図るための連絡会等の組織を生かした運営をすることが重要です。

○ 学習の遅れや空白は,計画を立て可能な限り,それらを克服するようにする。
 
 欠席が多かったために学習が遅れている子供については,前籍校との連絡や学力診断の実施などを行い,学習の遅れを補う指導を計画的に盛り込みます。また,授業時数に制約があるため,少ない時間の中で最大の学習効果を挙げるために,指導内容の精選と時間配分などが課題となります。

○ 病弱・身体虚弱又は身体活動の制限等に伴う心理的不安などを柔らげ,情緒の安定を図る。
 病弱・身体虚弱児・者がもつ不安には,病気に対する不安,集団生活をはじめとする今までとは異なる環境に対する不安,家族から離れる孤立に対する不安,学習の遅れに対する不安等があり,入院当初は,これらが大きく作用し,心理的不適応が生じる場合が多くあります。したがって,当初の指導は,一日も早く不安を取り除くことに重点をおき,学級活動等において集団の仲間入りのための楽しい活動内容を考えることが大切です。

○ 進路の選択に関する指導は,児童生徒の病弱の状態や特性等を十分考慮し, 自ら適切な進路を選択しようする意欲を高めるようにする。
 
適切な進路の選択に関する指導は,生徒が自らの生き方を考え,将来に対する目的意識をもって,主体的に進路を選択,決定し,生涯にわたる自己実現を図っていくことができるような能力や態度を育成することが重要です。
 また,進学や就職等が困難で引き続き医療機関や家庭で静養しなければならない生徒に対しては,生涯教育の視点にたった進路目標を確立できるようにする必要があります。



《参考・引用文献》
 文部省:心身障害児の理解と配慮
 (平成5年)
 文部省:病弱教育の手引き(指導編)
 (昭和60年)

 
修学旅行の楽しい思い出を図工の時間に描きました

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