自閉症

Q1:自閉症の研究の始まりは

 自閉症は,1943年にアメリカの児童精神科医であるレオ・カナー博士が,幾つかの特徴的な行動を示した11人の子供たちについて「情緒的接触の自閉的障害」と題して報告し,翌年の論文で「早期乳幼児自閉症」と命名したのが始まりです。 戻る

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● 【早期乳幼児自閉症】

Q2:自閉症と精神疾患との関係は

 自閉症は,精神疾患ではありません。ユニークで特徴的な行動パターンから間違われやすい面もありますが,発達障害の一種です。 戻る

Q3:自閉症の原因は

 「自閉症」の原因は,はっきりとしたことは分かっていませんが,脳の機能障害や脳内情報伝達物質の代謝異常が指摘されています。知覚や認知,言語,運動にかかわる発達障害であり,親の愛情不足やしつけが原因で起こるものでも,心の病でもありません。 戻る

Q4:自閉症の診断は

 自閉症には,@相互的社会的関係,Aコミュニケーション,B限局した反復的な行動の三つの大きな特徴があります。これら三つの特徴がそろっていると自閉症と診断されます。
 世界的に広く用いられている診断基準としては,ICD−10(世界保健機関)とDSM−W(アメリカ精神医学会)があります。基本的に,3歳までに自閉症の三つの特徴が何らかのかたちでそろっていると自閉症と診断されます。しかし,あくまでも本人にあらわれる行動をもとにした診断です。安易な判断はせずに,専門機関で診断を受けましょう。
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● 【三大特徴】
● 【その他の特徴】

● 【ICD−10】

Q5:アスペルガー症候群や知的な遅れを伴わない自閉症とは

 自閉症のうち,知的な遅れを伴わないタイプを指します。知的発達に大きな遅れは見られませんが,自閉症特有の相互的社会的関係,コミュニケーション,限局した反復的な行動において障害があります。 戻る

●【広汎性発達障害】
Q6:自閉症と知的障害の関係は

 自閉症と知的障害は別の基準で診断されます。知的障害は,知能検査で測られる知的な能力が標準より低く,また,社会生活をする上での困難も併せ有する障害です。一般的には,IQ70以下が診断の目安になります。
 ICD−10によると,自閉症児のうち約4分の3の人は,著しい精神遅滞が認められるといわれていますが,知的障害を伴わない自閉症もみられます。 戻る


Q7:自閉症とADHDとの関係は

 ADHDはAttention Deficit Hyperactivity Disorder の略で,「注意欠陥多動性障害」のことです。特徴としては,(1)不注意(2)多動性(3)衝動性の三つが挙げられます。現れる行動が自閉症の人と似ているところはありますが,基本的には違う障害です。また,合併して現れることもあります。 戻る

●【注意欠陥多動性障害】
Q8:自閉症とてんかんとの関係は

 てんかんは,突然全身がけいれんしたり,意識を失ったりする発作を伴います。原因は脳波異常や脳の障害と考えられています。
自閉症では,健常者に比べ脳波異常やてんかん発作の発生率が高いといわれています。 戻る

Q9:自閉症の治療は

 自閉症を根本から治すような治療法は現在のところありません。しかし,自閉症を理解し,適した接し方や環境を整えることでその症状を改善することはできます。また,薬によって一時的に症状を緩和させることもできます。その他にも心理的療法や行動的療法などが試みられています。 戻る

Q10:指導法は

 自閉症に対しては,刺激を適切に処理した環境を整えることや,視覚に訴えることが有効とされています。
 主な指導法として,@TEACCHプログラム,A感覚統合法,Bオペラント行動療法,C行動変容法,D遊戯療法などがあります。 戻る

● 【TEACCHプログラム】
● 【感覚統合法】
● 【オペラント行動療法】
● 【行動変容法】
● 【遊戯療法】
Q11:自閉症の子供への接し方は

 自閉症の子供は,人とかかわることが苦手だったり,コミュニケーションをとることが難しかったり、こだわりがあったりします。まず、それらの特徴を理解し,決して無理に行動を規制するようなことはしないでください。 戻る

Q12:こだわりへの対応は

 こだわり行動にしても,常同行動にしても,まず,それらの行動が本人や周囲の不利益になっているのか確認する必要があります。単なる大人の都合だけでそれを問題行動としている場合も多いのです。
 自閉症の子供は,こだわり行動をすることで心の安定を保っている場合があります。それを制止することは,ストレスがたまり,パニック等の引き金になることがあります。
 こだわり行動が,本人や周囲の不利益になっている場合は,時間帯や場所を限定したり,行動の形を変えたり,その行動をうまく利用したりすることから考えていきましょう。 戻る

Q13:パニックへの対応は

 自閉症の子供は,自閉症特有の行動をすることで,心の安定を保とうとしていることがあり,また,周りの刺激が強すぎたり,情報が多すぎて自分の中で処理できなかったり,自分の意思にそぐわないことが起こったりするとストレスを感じます。そのストレスを発散させようとする行動が,パニックという形で現れることがあります。
 パニックを起こすには,それを行うだけの理由があります。それらの行動をする前の本人の様子や周りの状況をよく観察して,その理由やきっかけになった出来事を見付けることが大切です。それらの行動を誘発するような状況,言動,環境を改善します。
 どうしてもパニック等になってしまった場合は,危険のない刺激の少ない場所で,本人が落ち着くまで静かに待ちます。 戻る

Q14:言葉の発達の遅れへの対応は

 言葉の発達の遅れは,自閉症の特徴であり,診断基準の一つにもなっています。
 コミュニケーションの一つの方法として,写真や絵カードを用意し,それを見せながら話し掛けたり,できるだけ簡単な言葉で要点だけを短く話し掛けるようにします。また,自閉症の人も言葉以外の方法で自分の意思を伝えようとしています。毎日の観察からそれを読み取るようにしたいものです。 戻る

● 【インリアル法】
Q15:相談機関は

 児童相談センター,各医療機関などで相談を受け付けています。 戻る

● 【愛知県内の主な相談機関】


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