こんなふうにしてみては

      構造化

米国ノースカロライナ州のTEACCHプログラムにより提唱された手法です。
構造化を定義すると「自閉症の人たちに周囲の環境の意味を分かりやすく整理する方法」ということになります。
部屋のレイアウト等を慎重に決める物理的構造化
活動の流れを分かりやすく明示する時間的構造化
あいまいな情報を目で見てはっきり分かるようにする視覚的構造化
ただし,構造化といっても,画一化された定型的なパッケージは存在しません。障害特性や関心に合わせた,いわゆるオーダーメイド商品のように一人一人に合わせる必要があります。

☆ 情報処理へのアプローチ 


特定の音やにおいなどの刺激が過剰に伝わることがあるようです。目に入るもの,耳に聞こえてくるものなど,刺激を少なくした上で,取り組む活動を明示します。

言葉だけでは,十分理解できない場合があるようです。言葉を聞いて理解できても,単語が並ぶだけで文脈の理解が難しいことがあります。このようなときは,イラストやカードなど視覚的な刺激を使うと判断,理解しやすくなるようです。

一度は習得した学習課題や行動も,環境が変わると同じように取り組むことができないことがあります。新しい状況の下で,再度やり直すことが必要な場合があります。


☆ パニックへの対応  

言葉で伝えられないために行動で表現していると理解してください 

対処療法ではなく,どんなとき,どんな場面で,どういう対応をしたときに生じるかなど原因を探るための努力をしましょう。

例えば

・指示や課題が理解できないとき
・いやなことをさせられるとき
・急に声を掛けられるとき
・我慢することを要求されるとき
・急に予定を変更したとき
・何かに過敏に反応したとき
・眠いとき
・空腹のとき      などです。

 どんなときにパニックが起こるのかを探ります。
 ※どんな場面で起こるのか,どんな働き掛けをしたときにパニックが起こるのか,また,何の不満や不安による反応なのか,そして,その怒りが何に向けられているのか,具体的に捉えなければなりません。
パニックを未然に防ぐ,早い段階で対応します。
 (パニックは原因がなく起きている訳ではありません)

 ※起きる状況が分かれば,そういう状況を避けるようにします。また,その状況を変えるようにします。
 *独りで静かに落ち着ける環境においてあげてください。
 *ある程度年齢が高くなり,理解力があれば,他の目的のある行動を促します。
 *困ったときにそれを伝える方法を身に付けるようにします。

 *深呼吸や水を飲むなど,自分で落ち着くための方法を身に付けるようにします。
 褒めること,認めることが重要です
 
達成度が分かれば,見通しがもて,安定して取り組めます。
  *自信がもてれば,気持ちが安定します。

   *安心できるような言葉掛けをします。


☆ 多動・徘徊への対応  

学習課題,環境,精神的な状態など原因は一つとは限りません。
 *その場所の意味付けを明確にします。
  *少しずつ取り組める経験を積み,次第に時間を延ばしていきます。
 *興味・関心を示す課題を準備するようにします。
  *家庭・学校で連携を図り,生活のリズムを確立するようにします。
 *
身体を動かしてから,学習に取り掛かります。


☆ 他人に危害を加えることへの対応   

何らかの訴えであることが多いようです。
 *他人に危害を加える事態が起こらないように環境を整えます。
(相手が特定される場合は,その人物との距離を離すなどします。ただし,その相手が原因で危害を加えているとは限りません。その相手が弱く抵抗しないので危害を加える場合もあります)

 *パニックへの対応に準じた対応を心掛けてください。


☆ 常同的・自己刺激的な行動への対応  

何かを訴えたい場合が多いようです。
心理的な安定を求めている場合も考えられます。
 ※「やめなさい」と否定するのではなく,「○○するようにしよう」と肯定的に働き掛けるようにします。
 ※することがない,することが分からない,退屈なときに起きることがあります。
 *次に取り組むことを示します。
 *課題が理解できるように,カード等を用いて支援します。
 *本人の興味・関心のある課題を準備します。



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