聴覚障害とは(目次) 1 聴覚障害の種類と聴力レベル 2 コミュニケーション方法 3 補   聴   器
4 人  工  内  耳 5 聴 覚 障 害 者 の就学と進路 6 日 本 語 の 獲 得 7 聴覚障害Q&A

1 聴覚障害の種類と聴覚レベル

(1) 聴覚障害の種類

聴覚器官の説明図
(聴覚障害児の残存聴力活用(教育出版)須田貢明、濱田豊彦,荒木紫乃 著 より引用)

耳介:音を集める。
外耳道:音を鼓膜に導く。
鼓膜:音を受け,鼓膜が振動する。
耳小骨:三つの骨が鼓膜の振動を内耳に伝える。
内耳(蝸牛):音を電気信号に変換する。
聴神経:電気信号を脳に伝える。

ア 伝音性難聴 上図の伝音系に何らかの障害のある難聴で,医学的な治療により症状が改善される場合があります。健聴者が耳栓をすれば伝音性難聴の人の聞こえを体感できます。
イ 感音性難聴 上図の感音系に何らかの障害がある難聴で,医学的な治療が難 しい場合が多いようです。聾学校に在籍する子供に多くいます。聞こえの状況を健聴者が体感することは困難で,本人にしか分かりません。単に音が聞き取りにくいだけでなく,音がひずんで聞こえます。
ウ 混合性難聴 伝音性と感音性の両方の障害を併せ有する場合です。

(2) 聴力レベル

  聴力レベル(聞こえの程度)は,その人がやっと聞こえ始める小さな音の大きさを 指します。
  音の大きさはdB(デシベル)で表され,聴覚に障害のない人は0dBに近い小さ な音から聞き取ることができます。一方,聴覚に障害のある人の場合,ある程度大きな音でないと聞こえません。例えば,聴力レベルが50dBの人では普通の声の大きさでの会話がやっと聞こえる程,100dBの人では至近距離での車のクラクションがやっと聞こえるレベルといえます。