作 業 学 習
陶芸における型抜きの様子
作業学習の意義と目標

  作業学習は,作業活動を学習活動の中心にしながら,児童生徒の働く意欲を培い,将来の職業生活や社会自立に必要な事柄を総合的に学習するものである。
  作業学習の指導は,単に職業・家庭科の内容だけではなく,各教科等の広範囲の内容が扱われる。
〔目 標〕
1 各作業を通して,勤労の尊さや喜びを感じる。
2 仕事を通して,責任感や協調性をもつ。
3 技能の向上を図るとともに,根気強く働く習慣を身に付ける。
4 安全と衛生に留意し,よい品質を保つ努力をする。
〔観 点〕
作業態度及び習慣の形成に関するもの
 自主性(意欲),持続力(根気強さ),責任感,集中力,協調性,注意力,安全性,判断力,洞察力,確実性,創造性(工夫),成功感,成就感,礼儀,計画性,緻密性,敏捷性,清潔さ,経済性,整理整頓
作業等に必要な知識及び技能の獲得に関するもの
 身辺処理,指示理解,約束(規則,規律)の理解と順序,道具の名称・使い方,時間の理解と順序,時間の整理と活用,機械の名称・使い方,数の処理,用語の理解
年間計画の立案

 作業学習の年間計画は,立案から販売実習や発表会の企画など,それぞれの学級の実態に合わせて作成します。なお,立案に際しては,作業種目に応じて下図の過程を参考にしてください。

   工場の委託作業を主体とした場合の展開
   製品づくりを主体とした場合の展開
   栽培を主体とした場合の展開

指導計画作成上の留意点

 作業学習で取り扱われる作業活動の種類は,農耕,園芸,紙工,木工,縫製,織物,金工,窯業,セメント加工,印刷,調理,食品加工,クリーニングなどのほか,販売,清掃,接客なども含み多種多様である。

 作業学習の指導に当たっては,以下のような点を考慮することが重要である。
1 生徒にとって教育的価値の高い作業活動等を含み,それらの活動に取り組む喜びや完成の成就感が味わえること。木工作業の様子
2 地域性に立脚した特色をもつと共に,原料・材料が入手しやすく,永続性のある作業種を選定すること。
3 生徒の実態に応じた段階的な指導ができるものであること。
4 知的障害の状態等が多様な生徒が,共同で取り組める作業活動を含んでいること。
5 作業内容や作業場所が安全で衛生的,健康的であり,作業量や作業の形態,実習期間などに適切な配慮がなされていること。
6 作業製品等の利用価値が高く,生産から消費への流れが理解されやすいものであること。


【参考・引用文献】
「特別支援学校学習指導要領解説−総則等編−平成21年6月(文部科学省)