作業種目  窯業  「たたら製品(花びん)」
1 作業の特長 花びん
・手先を使った活動を通して,手指の巧緻(こうち)性を高めるのに適している。
・土を練る活動を通して,体力を高めるのに適している。
・粘土は可塑性に富み,生徒の実態に合わせた作業工程の設定ができる。
2 材料・用具 花びん
粘土,土練機,型紙(A4),木板(3×45×0.5p)30枚程度,しっぴき(針金,ナイロン糸でも代用できる),粘土板,布,ローラー,へら,新聞紙,クラフトテープ,ビニールテープ,筆,くしべら,窯,釉薬,筒型(塩化ビニール製パイプ),サンドペーパー(#60程度),ひしゃく,底型(プリンの空き容器など),どべ(同質の粘土を水で溶いたもの)
3 作業工程
(1)土練り ・粘土を土練機にかける。または,手もみで練る。

*留意点
・粘土が硬い場合は,水を加えながら練る。
土練り機にかける

手もみ
(2)平板粘土作り ・粘土を平らに伸ばす。
・型紙に合わせて,端を切って取り除く。






・粘土の両側に積み重ねた木板に沿って,しっぴきを手前に引きながら粘土を切る。
・1枚切り終えたら,両側の木板を1枚ずつ外して,上記の作業を繰り返す。
平に伸ばされた粘土

しっぴきで切る
(3)模様付け ・粘土板の上に布を敷き,その上に平板粘土を置き,さらにその上に布をかける。
・ローラーで圧力をかけ,布目の模様を付ける。





・上の布を取り除き,平板粘土の上に型紙を置いて周りの余分な粘土をへらで切り取る。
ローラーで模様付け

余分を切る
(4)筒型の準備 ・筒型の片方の口をクラフトテープでふさぐ。
・筒型の側面に新聞紙を巻き付け,ビニールテープで留める。
(花瓶の成形後に筒型を抜けやすくするため)
筒型の準備

新聞紙の巻き付け
(5)側面作り ・新聞を巻いた筒型に,布ごと平板粘土を巻き付ける。






・平板粘土の端が1周したところで,どべを塗り,圧着する。
・平板粘土に巻いてある布を取り除く。
側面作り

どべ塗り
(6)底付け ・別の平板粘土に底型を押し込んで円形にくり抜く。






・どべを使って,円形の粘土を筒型の底の部分に接合する。
・接合部を指でならし,その上に再度,布目を付けて模様を整える。
底型作り

底の接合
(7)装飾 ・側面に,くしべらや印などを使って模様を刻み込む。
・筒型と新聞紙を抜く。





・別の平板粘土で,取っ手を作る。
・口の部分に取っ手をどべで接合する。
・接合部の上からマーカーペンのふた等で,押してしっかり固定する。
模様を刻む

取って付け
(8)素焼き・釉薬がけ ・作品を1週間程度,乾燥させる。
・窯で素焼きする。(約700〜800℃,6〜8時間)






・釉薬をひしゃくでかけ,素焼き素地に均等に付着させる。
乾燥

釉薬かけ
(9)本焼き ・釉薬の乾燥後,本焼きする。(約1230〜1280℃,10〜15時間)
本焼き
(10)仕上げ,点検 ・十分冷ましてから窯出しする。
・サンドペーパーで底を磨く。
・花びんの中に水を入れ,水漏れ点検をする。
水漏れ点検
4 支援上の留意点
・作業が中断する場合は,粘土を濡れタオルで包み,ビニール袋に入れ,乾燥を防ぐ。
・長時間の作業工程であるため,生徒の実態に合わせて,授業で扱う部分に配慮する。
5 評 価




項目  段階 T U V
土練り 粘土をちぎり,土練機の中に入れる。 土練機を使って土練りをする。 手で土を練る。
平板粘土作り 粘土をたたき伸ばす。 平板粘土を型紙に合わせて成型する。 平板粘土にゆがみが出ないように成型する。
釉薬がけ 釉薬の中にひたす。 釉薬の中に花びんをひたし,釉薬をかける。 底の部分を残しながら,ひしゃくを使い,均等に釉薬をかける。
 態度面・知識面の評価