特別支援学校における
「総合的な学習の時間」
活動実践例

みんなで遊びを考えよう

題材の設定

 学習集団は,特別支援学校(肢体不自由)小学部第3〜6学年の17名である。生活経験が限られている肢体不自由児には,より身近な生活場面から活動をスタートさせたいと考えた。障害がある自分たちにも「こんなことができる」という体験をもち,自ら生活が楽しくなるよう工夫する意欲や力を高めたいと願って,本題材を設定した。
 活動では,3〜6年を縦割りのグループにしたり全体活動を取り入れたりして,いろいろな友達と活動し,思いを伝え合う機会を多くもつように配慮している。

ねらい(観点)

 自分たちにできることに気づき,工夫して楽しい生活にしよう。(自己理解・活動意欲)
 自分の思いをうまく伝えたり,友達の意見のよさに気付いたりしよう。(コミュニケーション)
 活動の手順を確認しながら取り組もう。(ものの考え方)

 展 開 

活  動 形態 時間 内  容
活動の計画 全体 学習の見通しをもつ
遊びを考える 1 人気のある遊びを友達に聞き,アイデアを出す
アイデアの検討 全体 各グループのアイデアが実現可能か意見を出し合う
遊びを考える 2 アイデアの修正をする
アイデアの検討 全体 ルールが分かりやすいか意見を出し合う
遊びの準備 材料集め,製作,ルール説明を工夫する
遊び大会の準備 全体 集会の進行の仕方,役割分担を決める
遊び大会 (1) ルールを友達の前で発表する
 班は,学年縦割りで3グループとした。
 班別と全体の活動を,交互に展開し,グループのアイデアを発表する機会を多くした。また,全体の活動で受けた意見を取り入れて,再検討する過程も重視した。
 最後の活動は,児童会1時間集会の時間の場を使った。

活動の様子

 初めに各班が考えた遊びのアイデアは,電動パチンコ,ゴーカート,レーザー銃というものであった。これを,全体会の場で,自分たちが準備して遊ぶのに実現可能かという観点で話し合った。友達の前で発表する過程で,自分たちのアイデアの無理なところ,でも,どう工夫したらよく似た遊びができるかに気付くことができた。生活経験が少ないことから,自分たちにできることという判断は難しかったが,全体で客観的に自分のアイデアを振り返ることで気づきがもてた。アイデアを修正して出されたものは,ジャンボパチンコ,ローラーカー,まとあてとなった。
 何で作るか,材料をどう集めるか等については,これまで図工の時間に経験したことなどを,思い出して工夫することができた。
 集会でのルール説明では,自信をもって取り組めた。
ジャンボパチンコ ローラーカー まとあて

評 価

ねらいに示した観点に基づき個々の児童の活動のよさをとらえるようにした。
   自己理解
   活動意欲
   コミュニケーション
   ものの考え方